withコロナでの観劇・遠征 ①大阪編

コロナ渦の中で体験した素晴らしい思い出たち、それを書き残しておきたい、そしてエンターテインメントに関わる方や観光業の方々に感謝の気持ちを伝えられないか、と思ってこのブログを書きます。


私は7-8月に上演された「死神遣いの事件帖」という舞台に足を運んだ。大好きな安井くんが映画で既に演じていた十蘭というドドドハマりキャラクターを舞台でも演じるということでこれは行くっきゃない!と思い、池袋公演に行くことにした。コロナさえなければ大阪や他の地方も申し込んでいたのに……くそぉ〜と泣く泣く東京のみに留めておく気でいた。しかし、友人(Twitter上で話したことがあるだけで実際あったことが無い)に梅田公演のチケットが余ってるから行かないか、とのお誘いが……ううううーーーー安井くんの舞台で空席を作る訳には行かないーーーー!!!その友人にも実際に会ってみたい、そう思い、(居住地東京から)大阪へ遠征することに。もちろん迷った。舞台上演すら奇跡とも言えるほどその時はまだまだ自粛ムードで「不要不急」という言葉が飛び交っていた。でもそもそも東京にいる私にとってはどこにいたって自分が感染するリスクは十分ある。どうせバイトしていたって、旅行したってかかる時はかかるものだ。二度と観れないかもしれない安井くんの舞台を天秤にかけたら決断は容易だった。私が気をつけなければいけないのは「人に感染させないこと」のほうだ。だから感染対策を出来るだけ徹底させて二度とないチャンス、どうしても観にいきたい舞台に、他の府県まで行くことにした。



大阪・梅田に向けて夜行バスに乗り込んだ、意外にも同乗するお客さんが沢山いた。正直私は「こんなに沢山客がいてコロナにかかるかも、密だ!怖い!」という気持ちよりよっっぽど「あぁ私と同じように東京から大阪に移動する同士がこんなにも他にいるじゃないか!!!」と安心した。私が怯えてるのはコロナではなく責める人のほうだった。私が舞台に行くことを批判する人もいたしいると思う。遠征や観劇をすることに罪悪感があった。だからこの状況を見て実はほっとしてしまった。バスの中では誰も大声で話したりはしなかった。これならコロナは大丈夫かなと安心できた。


大阪の宿泊先のゲストハウスに着いた、

私は「予約した○○です」と言うと宿の方々はあたたかい笑顔で迎え入れてくれた。東京から来て迷惑がるのでは無いかと思ったら全くの真逆。「こんな時に本当にありがとう。」「観劇に来たのね、楽しんでいってね!!」と声をかけてくれ、親切にお部屋の案内、使い方の説明をして下さった。肩身を狭く狭くして来た私は涙が出そうになるほどそれが嬉しくて、来てよかったと心から思った。ありがとうございました。


そして待ちに待った舞台!!!

内容は東京でもう観ていたが、どんどんアドリブが加わっていて面白くて仕方がなかった。生のエンターテインメントはこんなにも素晴らしいのかと、コロナ前より実感したし、初日を迎えた東京だけでなく慣れてきた後の公演に行けたことがとても幸せだった。1度だけで100美味しい、何度味わっても1000美味しい、また何度でも行きたい!と思えるそんなエンターテインメントだ、それが舞台だ!!改めて思った。

安井くんをはじめ出演者の方々の演技や言葉にどれだけ感動したか。本当にここでは語りきれないくらいの生きるエネルギーをもらった。

「来てくださってありがとう」にどれほど喜んだか。「来れなかった人、来ないという選択をした人もありがとう」そう言ってくれた安井くんのことを好きでいれて本当に幸せで、本当にありがとうという気持ちでいっぱいになれた。



公演後、わいわい友達とご飯でも行きたいところだけど。そんなご時世。1人でお店に入った。

私は5個のたこ焼きを頼んだ。最初ソースのみで、と思ったのだけどソースは2種類選べますよ〜と言っていただけたのでソース味とポン酢味を頼んだ。

お待ちどおさま〜!たこ焼きはソース3個ポン酢3個。「こっちだけふたつとかじゃ寂しかったから1つおまけね!」「ありがとうございます!!」

そのたこ焼きは焼きたてで観劇後の興奮も相まってめちゃくちゃに美味しかった。




大阪に行ってまでわざわざ観劇をした結果



さいっっっこうに優しい人に恵まれ、

さいっっっっっっこうのエンターテインメントを生で感じることができて、

さいっっっっっっっっっこうに楽しかったです!!!!!!!!!!!!




エンターテインメントを楽しみたいけど、観光に行きたいけど(人の目が気になるからという理由で)躊躇っている人、そんな人の後押しに。


こんな時でも、こんな時だからこそ、

エンターテインメントを届けてくれる方々、観光業に携わっている方々への感謝のかたちに。


なればいいな……




実際劇場に足を運んでみて、

検温をする、消毒をする、もぎりを自分でする、

客席ではみんな沈黙を保つ努力をしていて

感染予防は徹底されていた。


ホテルなど宿泊施設の人は東京の人を拒むどころか温かく迎えてくれて、消毒やマスクや当たり前の感染予防を当たり前に行っていた。


そして現場って同じもの、同じ人を好きな人同士の交流の場でもある。これはコロナとか関係なく梅田の劇場で同じ公演を見れて友達2人と出会えて良かったなと思う。



そんな、明るい側面がもっと世間に広まればいいなと思った遠征だった。肩身狭いし手が荒れるほど消毒や手洗いをしたし早朝から現地に着いちゃって暇なのに観光は全くしなかったし友達とも会話をいつもより控えて…そりゃ面倒な感染対策はたくさん付きまとったけどそんなんどうってことないくらい、ほんっとうに楽しくてほんっとうに幸せな思い出になった。死神遣いの事件帖はそういう意味でも私にとって思い出深い作品になったし、今の時代を生きていく希望になった。